動物が苦手な母の嘆き
私が小学生か中学生だったある日のできごと。
自宅で母の愚痴からはじまりました。
「ちょっと聞いてよ!ベランダで鳩が巣を作ってるねん。雛までおるねんから…」
「もう~!ほんまに、かなんわぁ…」
当時、実家の私の部屋は3階にあり、専用ベランダがありました。
家には3つベランダがあり、私のベランダはあまり使っていなかったんです。
「ほんまに、どうしよ~。しょうがないから、巣立ってくれるまで待つしかないなぁ」
ほかになす術もなく、そっとしておくことに決まりました。
でも、3歳から文鳥を飼育し、毎回欠かさずムツゴロウ王国をみていた私は内心わくわくしていたんです。
愛読書は『世界の犬の図鑑』で、本に載っている犬種はだいたい記憶していました。
母以外の家族全員が無類の動物好きだったのです。
私は毎回“ぴーちゃん”と名付けて文鳥を飼っていたし、妹はミドリガメやら夜店の金魚やらヒヨコを連れ帰ってくるし、父に至ってはカブトムシやクワガタを飼育していました。
(実は、お祭りの金魚が鯉ぐらいの大きさまで育ったり、ヒヨコが立派な雄鶏になり毎朝コケコッコーしていたお話は、またの機会に書きたいと思います。)
「本当は動物なんて見たくないし、飼いたくない。」と言っていた母には、恐ろしい環境だったと思います。
私は動物全般が好きだけど、どうしても虫だけは苦手で触れないんです。
うちの母にとっての動物ってそんな感じだったのかも知れません。
カワラバト一家と同居のはじまり
母の落胆をよそに、うきうき気分の私はそーっと静かに、鳩に気づかれないようベランダのサッシを開けて様子をうかがいました。
何ということでしょう。
そこに手のひらサイズのモフモフした何かが…!
鳩の雛が1羽、巣の中にちょこんと座っていました。
通常、鳩は2つ卵を産むそうですが、状況によっては1つだけのこともあるようです。
それにしても、あまりの可愛らしさにときめきが止まりません…!

私のベランダには物干し台とエアコンの室外機が1つあったのですが、室外機の下に巣を作っていたんです。
室外機の左右の脚の下にコンクリートのブロックを置いていたので、室外機とベランダの床との間に余裕があり、ちょうどいい隙間があったんです。
~次回につづく~

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